Always,Always,
Mylover,Forever










「俊、二。」


瑞垣の下で戸惑った表情で凝視する門脇は、いつもと違いとても不安定に見えた。
丸で、生殺与奪を与えられたような気分に成る。
ゆらゆらと揺らぐ門脇の双眸は目一杯開かれていて、瞳には、水盆のように水の膜が張る。
日に焼けた肌、それが当然であるかのように美しく筋肉の付いた躰、ゆらゆらと潤んでいてもなお強い光を持つ眸、その門脇の全てが瑞垣の思考を歪める。


「ごめん、な?」

「・・・は?、な、にっ、!」


瑞垣は門脇の唇を噛む様に食む。
その言葉尻は唇の中に吸い込まれていく。
生温かい柔らかな舌が、口内を蹂躙し、絡み合う。
二人分の唾液が混ざり、舌が縺れ合う。
丸で、触れ合う箇処から解けて一緒に成ってしまう様な感覚に、酔ってしまいそうになる。


「ん、む、ぅ、」


ぴちゃ、と音を立てて唇が離れる。
どちらの物とも着かない唾液が、つッ、と二人の唇を線で繋ぐ。
途端、ニヤ、と瑞垣が嗤う。


「感じ、た ?」


その言葉に、馬乗りになられたまま床に組み敷かれている状態の門脇は、茹った様に顔を朱く染める。
瑞垣はその様子に笑いながら、ぺろり、と唇を舐めた。


「相変わらずうぶなんやな、秀吾ちゃんは。」

「何、するんじゃ。」

「・・・何て、」


門脇の肩に置かれていた瑞垣の手は、その躰を撫で降り、少しめくれたシャツの裾に潜り込む。
驚いてそれを制しようとした門脇の手を、左手で絡め取ると、ゆっくりと脇腹を撫でた。


「こういうこと、したい、と思います、ケド?」


そう言うと瑞垣は、門脇の額に口付けた。
掠めるだけのやわらかな接吻。

それは、まるで、神聖な、誓いの ように。












瑞門のような誘い受門瑞。

white.20070428